夢にむけて、一歩一歩。



11月にオーダーしていた、『氷河日記グレイシャーベイ』 (著:石塚元太良)が、年の瀬も迫った12月の終わりに届いた。 

アラスカの氷河を、組み立て式のフォールディングカヤックでめぐりながら、写真家として自らが思う氷河を探す、旅のドキュメント。

メーカーは違えど、アルミフレームにナイロンの外皮という、僕のカヤックと同じ構造を持つのフォールディングカヤックで、アラスカの海に浮かぶ巨大な氷塊をすり抜け、氷河を彷徨う著者に、羨望の念を覚える。

世界には、とんでもない人がいるもんだ。

もちろん、僕にはそんな大層な冒険的野心はない。守るべき人がいて、帰るべき場所がある僕にとっては、絶対的な安全が、アウトドア遊びの大前提である。(時々、怪我はするが・・・。)


まぁ、この本を読んで、


「チクショ~!! 俺もアラスカの氷河を漕ぎてぇ~~!!!!」


と、思わなかった・・・と言えばウソになるが、少なくとも現段階において、自分が青い氷塊が浮かぶアラスカの海をカヤックで漕いでいるイメージは、全く沸かない。


でも、そんな僕も、いつかは・・・と思う旅をいくつか心に温めている。臆病者の僕の夢なんて、アラスカの氷河に比べると些細な夢かもしれないが、それでも僕にとっては夢を持ち続ける事が大切なのだ。 そんなチキンな僕の背中を、この本、『氷河日記グレイシャーベイ』がそっと押してくれたような気がする。


極地のアラスカの海を恐る恐る漕いでいる石塚氏の大自然に対する畏怖や恐怖が僕のチキンハートにリンクして安堵する。 そして、何より、極地を往く著者も、若狭湾を漕いでいる僕も、使っている道具に関して言えば、まるで変わらないのだ。

カヤックも、パドルも、GPSやデッキコンパスも、パドリングウェアやテントにバーナーからドライバックまで、普段僕が近場の海を1DAYでお散歩パドリングしている時に使う道具と同じなのである。

せいぜいマップケースに入っている地図が、若狭湾なのか、アラスカなのか、もっといえば、グリーンランドなのか、アマゾン川なのか・・・の違いしか無いのだ。



これは、カヤックに限らず、バックパッキングのような歩く旅にも同じ事が言えると思う。


つまり・・・僕はすでに、どこにでも行ける自由の翼を手に入れている。バックカントリーを旅する道具は全て揃っている。 


さぁ、出かけよう! 世界の果てへ~~~!!!!!!!



って、いやいや、まてまて、おぃ、俺!



絶対的な安全という大前提を手に入れるための、技術と体力と知恵をしっかりと自分のモノにしなければ・・・ね^^

とりあえずはこの週末、グランストリームの恒例、冬の日本海合宿(雪が舞い散る、鉛色の冬の日本海で長屋のようなウネリを経験し、パドリングスキルとメンタルを鍛える合宿)で、僕にとって一番足りない胆力を鍛えるために、極寒の再乗艇トレーニングに励んできます・・・(-_-;)






っということで、今年も旅をテーマに書いていければいいなと思います♪


本年も宜しくお願いします m(_ _)m



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