ささやかなる悩み。


ひとり旅をしていると、いつもくすぶっている悩みがある。


まぁ、普通の人にとってはくだらない悩みということになるのだろうが、僕にとっては、喉の奥に刺さった小骨というか、届きそうで届かない背中の真ん中の痒みというか、寄り目にしても実像が見えてこないAVのモザイクのような・・・いや、これはちょっと違うか。


まぁ、そんなささやかな悩みを抱きつつ、常にこの問題を抱えて旅することになる。


それはつまり、せっかく訪れた旅先で、奇跡的に遭遇した絶景の中に、自分が写る写真が非常に少ないということだ。


当然といえば至極当然ではある。


そこで、最近では自撮り棒などの出番となるのだろうが、そんな便利な道具が潜在しない随分前からナル~(ナルシスト)なセルフ撮影で、全国各地に生き恥を晒してきた僕にとっては、ひとり旅での自由と引き替えに、様々な工夫を余儀なくされる顕著な例ではないだろうか。


しかしながら、旅先の観光地などでは、ガイドに先導された団体客に「写真撮ってください」とはなかなか言いにくく、時々「写真お願いします。」といってもらえる機会を待って、「じゃあ、僕も・・・」的なチャンスを伺うが、僕はカメラ目線の写真より、自然な感じの写真を撮りたいわけで、


「僕はあっちを向いてますから、その感じを、こっちから自然に撮ってもらっていいですか・・・?」


なんていう、自然を装う不自然なお願いをすることになったりして、なんだか変態的というか、自分大好き的というか、大いなる勘違い野郎的というか・・・。


確実に、


『 このおっさん、キモイねん・・・(*_*; 』


っと、思われるよな・・・っと。


まぁ、そんな恥ずかし思いをするくらいなら、自分で撮るしかないって訳で。


自分で三脚立てて、タイマーセットして、シャッターが落ちる10秒の間に、周囲から怪しく思われない限界ギリギリのスピードで、ここと決めた被写体ポイントに移動して、一応周囲を伺い、怪訝な眼差しが無いことを確認して、不自然に作り出される僕的な自然なポーズでシャッターを待つ。


『・・・カシャッ!』


シャッターが落ちた瞬間、ダッシュで三脚を回収し、再度周囲を伺い、怪訝な眼差しが無いか確認して・・・。



あ、これ、完全に不審者やん・・・。




そんなこんなで、無理矢理に自然を装う、まったく不自然なセルフポートレートができあがるわけだ・・・。



ま、こんなくだらない事をツラツラ考えながら、ひとり気ままに旅をするのが、僕は大好きなんだよな~♪




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以前書いていたブログの記事を、少しずつこのブログに移行しようと思い読み返していると、何年も前の事なのに、まったく成長していない自分に気づき、膝から崩れ落ちる。

まぁ、それもいいかぁ~^^


折角なので、再エントリーに伴い、若干加筆修正をしてあります。



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