「ひょえ〜」いやそれは違う。
あたりを鬱蒼と包む杉の林を、もうかれこれ1時間は歩いただろうか。
長雨が続いた今年の夏。思わず訪れたちょっと早い秋雨前線を、勢力を回復した太平洋高気圧が北に押し上げて、今この樹林帯の上に広がる空は透き通るほどに青いはず。
早く眺望のよい尾根に出たい一心で、軋む両足に力を込める。
一歩、また一歩と踏みしめる登山道に、時折陽が差しはじめた事に気づき目線をあげると、樹林帯を抜けて、ひらけたトレイルがのびる尾根へと出た。
僕は足を止めて、目前に現れたアルプスの重厚な山並みを前にして息を呑む。
「すごい・・・。」
そして、その山容の美しさを表す表現を持ち合わせていない自分に、いつももどかしさを感じるのだった。
☆☆☆
最近、登山の様子をYouTubeで配信しはじめて、その動画編集の過程でいつも恥ずかしく感じるのが、表現力の乏しさだったりする。特に絶景を目の前にした僕は、その感動をどうにか伝えようと頭を巡らすんだけど、出てくる言葉といえば
「すごい」と「ヤバい」だけ・・・💦
そんなささやかな悩みがあるんだよと、昨夜、食事を終えたリビングでくつろぐママちゃん(妻)に相談してみたんだけど・・・
妻「う〜ん・・・『ひょえ〜!!』 でいいんじゃない?」
僕「えっ?」
妻「あ、それか『ズキューン!!』 とかね」
僕「あ〜、なるほどね・・・」
全く参考にならないまま、この会話は終わった。
僕は心の中でそっとつぶやく。
『そ・れ・は・違・う・だ・ろ?』
でも、もし次にいく山の動画で僕が『ひょえ〜!!』とか『ズキューン!!』を連発していたならば・・・察して下さい(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
どなたか、よい感嘆の表現があれば教えてください m(_ _)m
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