登山口の段階で既に敗戦ムード。
あっ…っと言う間に8月(笑)
つい先日、厳冬期の荒島岳を登った(1月11日)と思ったら、もう山の上には赤とんぼが舞う季節。まったく、時の流れにすっかり取り残され続け、気がつけば実年齢と実感年齢との大いなる乖離に唖然とする日々です。(永遠の27才を自称)
さてさて、先日のことですが、ギリギリまでどうするの?やるの?やらないの?っとすったもんだした挙げ句、ヤバければ全力で逃げるべし…という言葉を胸にきざみ、『薬師岳に立山室堂から登ってきた』っと題して、立山室堂から薬師岳を目指して、立山連邦の急峻な縦走路を旅してきた。
結果、4日間にわたるその山旅は本当に素晴らしく、折立に下山した僕は、ちょっとした大冒険を成し遂げた高揚感に包まれながら帰路についた。
そしてあれから数日。さて、次はどのルートに旅の足跡を刻もうかと、鼻息荒く【山と高原地図 日本アルプス総図】を広げ、そこに記される赤ピンクの登山道を指先でなぞりながら、「今の僕は無敵だ!どこでも歩けるぜぃ!!」っとばかりに縦横無尽に地図上の空想の旅を満喫し、ふと我に返る。
ちょっとまって。この地図って1/150000の縮尺ってことは、1cmが...1.5km?! あ~、まるで無理。全く歩ける気がしないわ⤵
つい先程まで僕を包んでいた黄金の甲冑に身を纏うような無敵感はすっかり影をひそめ、今は、つつけば可愛くプルンッ!ってなる、僕のだらしないお腹を敵前にさらけ出したかの様な心細さを覚える。
山を始めて2年半。やっと初心者を脱しかけたかに思われた僕のキャリアは、結局一切の成長がないままに今日に至る訳で。
中級者登山者って、どうやったらなれるんですか?どの山でレベル上げすればいいですか?スライムを何匹狩れば・・・。
そして僕は今日も、誰かがネットに上げている、華麗かつ峻烈な山行レポートを覗きながら、
「すげぇ~!」
「やべぇ~!」
「ほえぇ~!」
っと、あいも変わらず薄い語彙を駆使しつつ、感嘆の声を上げるのでした。
自分以外の登山者がもれなく勇者に見えちゃって、登山口の段階で既に敗戦ムードが漂うのはどうしたものか。これって恐らく、初心者ハイカーあるあるだと思うんですよ~。
ってことは、やっぱり僕は、まだまだ初心者...ってことだよね?(泣)
仕方がないので僕は、初心者の中の中級者を目指すべく休みのたびにガシガシ山を歩くのです。
ではまた。
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