2019 モンゴルツーリング①
僕のライフワークとして、『漂うように旅をする』をテーマに国内外を旅している中で、死ぬまでに行きたい(旅をしたい)場所のリスト、通称【死ぬまでリスト】というものを作っている。
そのリストの中で、常に上位に位置している場所こそ、今回の訪問国のモンゴルだ。
知らず知らずに歳を重ね、来年には50歳の大台を迎えるこの歳になって、【死ぬまでリスト】の項目と、残りの健康年齢を勘案すると、いつかきっと・・・なんて悠長な事は言ってられなくなってきている。
であればこそ、チャンスを待つのではなく、行くと決断する!!
・・・そして、恐る恐るママちゃんにお伺いを立てる・・・(汗)
その後に、日程の調整やお金の工面に奔走すればいいのだ。
まぁ、ツアー会社に予約を入れて、日程確定後にiphoneのスケジュールアプリに入力する段になって、燦然と輝く【結婚記念日】の文字が今回の旅のスケジュールともろかぶりしている事に気がついたときの絶望感ったら・・・しかも、結婚20周年・・・(泣)
それでも、快く(?)許してくれるママちゃんだからこそ、僕も安心して漂う旅が出来る訳で、ほんと感謝の言葉しかないよ・・・m(_ _)m アリガトウゴザイマス
そんなこんなありつつも、3/22にママちゃんの快諾を得、3/23に今回の旅のお世話になるクルーズインターナショナルの早川さんに電話で問い合わせ仮予約を済ませる。
「いやぁ~、ホントにモンゴル行くんだよなぁ~」ってセリフ、心の中でこの5ヶ月間で何十回繰り返したことだろうか。 まぁ、あんまり浮かれてるとママちゃんの心象を悪くするので、あくまでコッソリほくそ笑むNAOZOであった・・・( ̄ー ̄)ニヤリ
☆☆☆
7:45 小松空港発 ANA752便は、少しの遅延もなく僕を羽田空港へ運び、そのままリムジンバスに乗り継いで成田空港へ到着。
前回のNZLでも一緒だったけんちゃんと成田空港第1ターミナル南ウイング4Fで落ち合う。彼は人生で2回目の海外渡航にもかかわらず、だらしなくターミナルのベンチに腰掛けている。あいかわらずの緊張感の無いマイペースな、なまけものスタイルだ。
まぁそんな彼だから、僕も一切の気遣いなくリラックスしていられるんだけどね。
僕たちが座るベンチの後ろに、大きな荷物を携えたおじさん二人組みが陣取っている。
何百人といる成田の出発ターミナルの中でも、モンゴルにバイク旅に出かける変態野郎の醸し出すオーラは独特で、まず間違いないだろうと思っていたら案の定だ。
集合場所に移動して、今回のツアーをお願いしたクルーズインターナショナルの早川さんと合流を果たすと、先程の怪しいおじさん2人を紹介された。
今回は4名限定のツアーで、僕達が申し込む前に2名の予約が入っていた。千葉在住のY兄弟。58歳の通称アニキと、4つ年下の弟のエイジさん。そして既出のけんちゃんと僕の4名が、今回の珍道中の主演キャストとなる。
早る気持ちをおさえつつ、出国手続きを終え、僕達を乗せたMIATモンゴル航空502便は、定刻14:40のところ、若干のディレイがありつつも、無事成田を飛び立った。どのくらい遅れたのかは、夢の中だったので記憶にございません・・・(汗)
しっかし、このMIATの機体は個別のディスプレィも無く、天井から吊り下げられた古臭いモニターにはモンゴル語と英語でしか鑑賞できない映画がかかってる。することも無くえらく手持ち無沙汰な僕は、結局ずーっと夢の中で、気がつくとすでにウランバートルの街を見下ろせるところまで来てしまっていて、まるでモンゴルまで来た実感も無いまま現地時間の19:30にチンギスハーン国際空港に降り立つことになった。
(ちなみにモンゴルの時差はマイナス1時間なので、日本時間では20:30。)
いやぁ~、モンゴル近け~な!! って違うか(汗)
首都の国際空港とは思えないシンプルでこぢんまりとした、チンギスハーン国際空港の入国ゲートを出ると、クルーズインターナショナルの現地スタッフが迎えに来てくれていて、そのままマイクロバスで今宵の宿のアトラスホテルへと運んでくれた。
うん、暗くて周囲はよく見えないけど・・・間違いなく辺りには建物はこのホテルしか無ぇぞ。えらく寂れた寒々しい景色に加え、連日35℃を超える真夏の日本から来た僕達にとって、10℃を下回る現地の夜はあまりにも寒く、これから始まる6日間の野営の過酷さを思い、慄くのであった。
その後、歓迎レセプションが開かれ、モンゴル特有のライディング時の注意事項の説明を現地責任者の大島さんより受ける。
- アスファルトもそこら中に大きな穴が空いているので気をつける。
- 未舗装路で道らしき轍(現地ではピストという)を横切るとき、時々恐ろしく深くえぐれている場合があり、そこに前輪をひっかけると吹っ飛ぶ。
- 犬が牙をむいて追いかけてきて、運が悪いと噛まれる。
- 馬乳酒は飲みすぎるととてつもなく腹を壊す。
- 迷子になると危険なので、フリー走行の時は見える範囲で。
・・・怖いよ(汗)
しかし・・・この寒さと冷たい風、そして窓を打つ容赦ない雨音。バイクに乗って颯爽とモンゴルを駆け抜けるぜ~!!! なんていうモチベーションには全くならず、なんならこのまま明日はこのホテルで停滞でもいいよ・・・くらいのローテンションな気持ちで、夜は更けていった。
余談ではあるが、この旅が始まれば、次にいつシャワーを浴びられるかわからないので、明け方の寒さを押して衣類を脱ぎ捨てシャワールームに飛び込んだけど、シャワーヘッドからはお湯が出ず、破れたホースから吹き出すぬるま湯をみて呆然とする裸体のNAOZOであった・・・(汗)
つづく・・・。
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