『山と道』着てたらお洒落という誤解。


 先日、福井県のアウトドア用品店であるTHE GATE SPORTING CLUBに、わざわざ仕事を休んで行ってきた。この店は、お洒落ハイカーやULハイク好きでは定番のアウトドアブランドである山と道の取り扱い店舗であり、僕が以前から気になっていたアイテムが入荷するとの情報をうけて、オープンと同時に突撃してきた。

平日の昼間にもかかわらず、僕と志を同じくする山と道ファンのハイカー数組がすでに売り場コーナーに群がっており、「まったく、仕事しろよ、平日だぞ?」っと、自分の事は棚に上げて悪態をつきつつも、なんとかアイテム争奪戦(ちょっと大げさ)に競り勝ち、Tシャツよりも軽いと評判の極軽量シャツであるUL Shirtと、いつでもヘンタイに変身できると話題のOnly Hoodを手に入れる事ができた。

ぶっちゃけ、Only Hoodに関して言えば、その独特のスタイルに抵抗が無いといえば嘘になるが、全周ツバありのハットではなく、キャップスタイルが好みの僕にとっては、背後から浴びる強烈な日差しで首元や耳の裏なんかを火傷レベルで日焼けした苦い過去の経験から、どうしてもアルプスへの山行までには手に入れておきたかった。

とはいえ、コレを被る時は、水ぶくれ確実の強烈な日差しの危険が、ヘンタイ呼ばわりされる羞恥心を大幅に越えた時のみになると思うけど...。


さて、今回手に入れたもう一つのアイテムであるUL Shirt。いわゆる『山シャツ』だ。

ロングトレイル系に強い憧れを持つ僕にとっては、海外のロングトレイルハイカー達がかなりの高確率でシャツを身にまとっていて、以前から、山を旅するならばスポーティーな雰囲気よりも、より旅感を感じられるシャツがいいと思っていた。できれば旅慣れたハイカー感を出すために、なんならあえて泥にまみれさせて、多少踏みつけてヨレヨレになった感じで着たいところだ。

そんな目論見もあって僕が選んだのは、今季からの新色となる”Glacier White”という白に近い薄いグレー。高鳴る期待とともに、箱から取り出して、ふわっと羽織る。

『おぉ~、この軽さよ! まるで着ていないみたいじゃないか!』

聞きしに勝る軽量感と羽衣のような着心地(羽衣は着たことないけど)に大満足した僕は、さっそうとした足取りで鏡の前に進み、そこに映し出される滲み出るプロフェッショナルなハイカー感というか、歴戦の勇者のみが持つツワモノ感というか・・・ん? あれ?!

これって・・・まさか・・・


どこにでもいるサラリーマン風なお父さんやないか~ぃ!!


昨今のお洒落ブランドの山と道を着ていれば、僕も多少はお洒落になれるかなと思ったのに。”Glacier White”って、”氷河の白”って、なんだか響きがかっこいいから選んだのに。

WEBで見たモデルさんとのあまりのグレードの落差に、僕は膝から崩れ落ちるのでした。


号泣


※山と道が悪いわけじゃなくて、着ている僕があまりにもおっさんだっただけです。誤解無きようにお願いします。

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