歩く旅。
歩く旅を、随分していない。
ここ3~4年は、すっかり海の虜になり、車にカヤックを積んで自宅近くの海を漕ぎ、メインフィールドである150km程の距離にある琵琶湖や若狭湾を漕いでいる。果ては1200km離れた鹿児島の南の離島、奄美大島まで漕ぎに行くのだから我ながら呆れる。
カヤックの醍醐味は、波や風、海水の温度。潮汐や海流。陸と違って遮るものがない海から受けるリニアな自然だろう。
すっかり海旅に魅了される日々だったのだが、先日『北緯66.6°』(著者:森山伸也)を読んだ。北極圏に位置する北欧ラップランド地方を、衣食住を全てバックパックに詰め込んで歩いて旅するバックパッキング紀行である。
読み終えた僕は、その本を閉じると椅子の背もたれに身体を預けて唸った。
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『北欧三国にまたがるラップランドの荒野は世界でいちばん自由に歩ける“道"だった。』
文中より
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海旅は道なき道を征く・・・というより、水があるところは全てが『道』と言ってもいい。 そんな自由を求めて、カヤックで海を旅しているが、こんな自由な陸の旅もあるじゃないか。
カヤックに出会う前は、荷物を満載にしたカワサキ製のオートバイにまたがり、北へ南へと走り回っていたし、肩に食い込むバックパックのショルダーハーネスに悪態をつきながら、せっせと白山や北アルプスに出かけていたが、どちらも決められた道や、決められたルールに従がわされてる感が、どうにも気に入らなかった。
カヤックに出会う前は、荷物を満載にしたカワサキ製のオートバイにまたがり、北へ南へと走り回っていたし、肩に食い込むバックパックのショルダーハーネスに悪態をつきながら、せっせと白山や北アルプスに出かけていたが、どちらも決められた道や、決められたルールに従がわされてる感が、どうにも気に入らなかった。
でも、本書を読み終えて思う。世界は広い。まだまだ僕が知らない世界があるんだ。
今いる世界だけを見ず、もっと視野を広げよう。
今いる世界だけを見ず、もっと視野を広げよう。
北欧か・・・。
おいそれと行ける場所ではないけれど、僕の『死ぬまでに旅したいとっておきの場所』に、北欧ラップランドを加えることになりそうだ。
夢を見るという事は、明日への希望を持つって事。
夢を夢で終わらせない為の努力を、これからも続けていこう。