DOWN MAT UL7


今年の初夏、奄美大島の南に浮かぶ加計呂麻島を7日間かけて旅をした。その折、長らく愛用していたコンフィマットレス120(ISKA製)が壊れた

パッキング寸法と軽量さ、そして寝心地がバランスよく、灼熱の南海から氷点下の雪山まで、どこでも心地良い寝床を提供してくれた素晴らしいマットだったが、表面のナイロンと芯材のポリウレタンフォームが剥離してしまったようだ。

このイスカのエアマットを使う前は、クローズドセルのリッジレストを愛用しており、エアマットを購入後も、氷点下を下回る事が予想される時や、ゴロタ岩の浜にテントを張る時などは、エアマットと併用することも少なからずあった。

エアマットとセルマットの併用は、寝心地もすこぶる良く、また地面との断熱性も高く、マイナス10°の雪山での幕営でも、まったく地表の冷気を感じる事なく安眠できたのだが、いかんせん嵩張ることこの上ない。

次のマットレスは、できればこの断熱性とクッション性を犠牲にすることなく、小さく折りたためる物にしようと思っていた。

そして、いよいよ壊れたイスカを処分して、新たなマットの導入を決意したわけだ。


断熱性とクッション性と収納性。相反する要素をクリアするマットは、僕の知る限り2種類しかない。


一つ目は、先に書いたクローズドセルフォームのリッジレストを世に送り出し、冒険家の極地遠征から世界を旅するバックパッカーまで、絶大な信頼を得るメジャーメーカーのTherm-a-Rest社の最新モデルである『ネオエアー Xサーモ』。

そして、近年、ダウン入りエアマットという突飛なアイディアを引っさげて日本のアウトドアシーンを席巻し、最近アクシーズクインが日本の正規代理店となり、安心して購入することが出来るようになったEXPED社のEXPED DOWN MAT。

断熱の考え方自体は、サーマレストのアルミシートとEXPEDのダウンロフトとで大きく違いはあるのだが、性能や価格的には互角の勝負となり、非常に悩ましい選択となった。

しかし、若干の軽さ(微妙ではあるが)と、エア注入のしやすさ、そして収納寸法(これも非常に微妙ではあるが・・・)を天秤にかけ、EXPED DOWN MAT UL7を導入する事にした。


購入が盛夏だったこともあり、購入後は自室の天井で実践配備のスタンバイ中であったのだが、いよいよ朝晩の冷え込みは冬の訪れを告げており、11月の終盤に控えた、しまなみカヤックトリップでいよいよ極上の寝心地を体感してこようと思う。

その折には、詳細なインプレッションをお届けできればいいと思う。


先日、初めて自室にて、試しにエアを入れ、マットに寝転がってみたが、

「反則だろ?これ?!」

っと、独りツッコミを入れつつも、来る旅の途上を思い描き、ほくそ笑む僕であった。




あ、そうそう、そういえば、自室の隅に、モンベルのU.L.コンフォートマットレスがサイズ違いで2枚もあるんだっけ・・・。



人気の投稿