NZL旅<序章2>
BIG TRIPに心を奪われた顛末を前回お伝えしたんだけど、日頃から旅がライフワークだとのたまう僕ではあっても、そうそう簡単にロングトリップには出かけられようはずはないのですよ・・・。
改めて言うのもなんだけど、1年は365日もある。つまり52週もあるわけだ。そのうちの1週間。つまり、1/52の自由を得るために、どれだけの周到な準備と、気苦労と、勇気が必要であるかは、ある程度の責任的立場におかれた企業戦士の諸兄には理解するに難くないだろう。
それが妻子持ちであれば、何をか言わんや・・・である。
そういう僕にも、愛する妻がいて、可愛い子供達(息子はもはや可愛いと表現するには無理があるけど。)がいるわけで。そんな家族を家に置きざりにして、父ちゃんだけが1人、旅に出るっていうんだからそりゃ~簡単な事であろうはずがない。
でも旅に出たい・・・。いやいや待て待て、そう早まるな。
っと、いわゆる天使と悪魔状態の日々。そんな僕の内なる葛藤を知ってか知らずか(いや、知っているわけがないんだけど)、ある夜のこと、ママちゃんが思い出したかのように口を開く。
「あっ、そうそう、お正月にね、友達にTDLに誘われてるんだけど、行ってもいいかな?」
・・・ドキッ!!
急激に高鳴る鼓動。心拍数は途端に跳ね上がり、叫びたい衝動にかられる。
い、今じゃね? チャンスじゃね? 今、とてつもない追い風が俺の背中に向かって猛烈に吹きつけてね~か?
「あ、あぁ、いいんじゃないかな、娘も行きたいって言ってたしね・・・ドキドキ」
上ずる声をしきりに隠し、僕はつづける。
「む、息子と男同士の話ができるいい機会だから、気にせずに行っておいで・・・ガクブル」
満面の笑みをたたえながら、精一杯良い夫を演じるも、完全に不遜の笑みとなっている。 だいたい男同士の話ってなんだ? エロ系か? そもそもそんな話を息子とできるわけね~じゃね~か(汗)
喜ぶママちゃんと娘。一家団欒のいいシーンである。
盛り上がる2人を尻目に、人知れず緊張感に包まれる僕。
カラカラに乾いた口を無理やり唾液で潤わせると・・・極力不自然にならぬよう・・・まるで明日の天気の話でも切り出すかのようにさり気なく、そしてすこし小声で・・・
「ま、まぁ、俺も来春あたりに、ちょっと遠くを旅する予定だから・・・。(とふんわりと主張)」
あまりに露骨過ぎる告白だとは百も承知の上で、それでもこのチャンスを逃すわけにはいかない、やんごとなき事情。
「 ん? いや、まだどこと決まってる訳じゃないんだけどね・・・ヘヘッ。(いやいや、ニュージーランドに行きたいんだよね俺は。)」
「あ~、海外って可能性も・・・確かになくは無いね~。(完全に海外行く気満々デアリマス!)」
かなり目が泳いでいたことは自覚してるし、薄々は怪しいと感づかれているのも分かっちゃいるけど、もう後には引けない。
サイは投げられたのだ!!
ここからは時系列にそって羅列していこう。
2016年
10/08 ママちゃんに翌年の春頃に旅に出ることをフンワリと告げる。
10/10 旅の日程を翌年4/8~4/16の9日間に決める。
10/11 地球の歩き方ニュージーランドを入手。
10/12 『俺は本気だよ』をSNSを通じてママちゃんにアピール開始。
10/13 おおよそのルートを決める。
10/14 情報収集の日々。
11/02 エアチケット予約。
11/03「えっ? 本気だったの?!」っと、ママちゃんに突っ込まれてたじろぐ(汗)
11/03~なるべく旅の話は出さないようにひたすら時が過ぎるのを待つ。
2017年
1/18 レンタルバイク手配。愛車F650GSと同じモデルを予約。
2/28 旅仲間のけんちゃんがこの旅にエントリー表明!
3/13 同行者にそそのかされてレンタルバイクを'08年R1200GSに変更。
3/14~ 必要装備の準備・・・という名の買い物多数(汗)
3/18~ YOUTUBEで『水曜どうでしょう』を見まくり気分アゲアゲ。
3/19~ ハイテンションのまま物欲魔神と化し散財を繰り返す。
4/3 キャンプ道具や衣類を成田に送り旅の準備ほぼ完了。
4/4 仕事にも身が入らず、心の居場所を求めて放置していたブログを書く。←今ココ
4/8 旅立ちの時♪
いやはや、な、長げ~よ!! こんなに長い旅の準備期間は初めてだよ!!
ママちゃんに旅立ちを告げてから丁度6ヶ月後が旅の出発日となるわけで、
『旅はさ、準備してる時が楽しいんだよね~♪』
なんてほざいていたあの日の自分を、ぶん殴ってやりたい。
長過ぎる準備期間はつらいぞぉ~~~!!!
まぁ、何はともあれ、ようやく旅立ちまでに数日を残すのみとなった今。
一生に三度目の我儘を実現すべく計画を進めてきたわけだけど、さすがに半年間もの準備期間があった事もあり、既になすべき事も無いわけで・・・。
手持ち無沙汰感に耐えきれず、こうやって駄文を書きなぐっている次第であります。
どうか、ご容赦を・・・m(_ _)m
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